印旛沼にカミツキガメを捕りにいって捕獲の必勝法を発見した話

先日、日本で唯一カミツキガメが大繁殖しているという印旛沼へカミツキガメ狩りに行って参りました。

配信者の小島グランプリさんからお誘いを頂いたのが発端です。小島さんは5年もカミツキガメを追っていたそうで、今までバラしたことはあっても捕獲したことはなかったそうです。

今回は高密度に繁殖してる場所を推定し角度高めの捕獲作戦を遂行しました。カミツキガメは魚ではないので流れのあるところには少ないだろう、多くいるとしたら止水域ではないか?ということで印旛沼付近に点在するため池にあたりをつけて行くことにしました。捕獲方法はいわゆるペットボトル仕掛けです。ペットボトルを釣竿代わりにし、糸と針、重りそれに餌をつけて色々な場所に投下するという物量作戦で臨みました!

カミツキガメは大繁殖しているとはいえ、産卵以外で陸に上がることがほぼない完全水棲かつ警戒心も強いため数日粘って1匹しか捕獲できないことも多いです。今回の捕獲作戦も難航することが予想されました…

期待と不安を胸に出撃です。爬虫類ファンのかずひろさんという方にご協力頂き、車を出して頂けることになりました。午後5時頃に印旛沼に到着しました。

普段東京ではお目にかかることができない一面の葛です。

罠を仕掛ける場所を探しながら歩いていきます。

早速よさげな場所を発見!本流と池をつなぐ配水管があり流れ込みのようになってます。流れ込みは餌となる生き物が集まるので釣りの定番ポイントです。


餌は先ずイワシを投入します。カメは魚が大好き。イワシは汚い淡水の沼では決して手に入らないご馳走でしょう。


臭いがよく拡散するように魚に切り目を沢山いれてから針につけポイントにいれます。


入れたらカメがかかった時に仕掛けを引きずり込まれないように、近くのものにペットボトルを括り付けます。

今回の作戦としてため池をこのペットボトル罠で包囲する!というものでした。有望な場所があればどんどん仕掛けていきます。また罠を仕掛けつつカメがいそうなポイントを探していきます。

農業用水の給水弁の穴はカメが落ちる定番スポットですがこの時はクサガメ等含めカメはいませんでした。

用水路、小川をガサガサしたらザリガニが沢山捕れました。後カダヤシも捕れました。カミツキガメ以外にも外来種だらけでありました…


一方水が流れている場所ではスジエビも沢山捕れました。もしかして子ガメが…と期待しましたが流石に甘くはなかったです。

道草を食ってるとどんどん暗くなっていくので急いで仕掛けていきます。少しでも開けているところがあれば積極的に入り込んで罠をしかけます。


イワシの他に死んだザリガニ、ブルーギル、ブラックバスを餌にした罠もしかけました。外来種で外来種を釣れたら企画として面白いなという期待がありました。この辺の定番外来種は印旛沼にも多く生息しているので、マッチザベイトであると思いました。

                前日に捕獲したブルーギル、ブラックバス

暫く待機し日没後の夜7時頃、仕掛けの見廻りに出発しました。まず最初に仕掛けた流れ込みの仕掛けをチェック。糸は張っているが動かない…根がかりかと思ったら動いてる!カミツキガメ第一号を確保しました!!

初カミツキガメネットイン!

もう一つの仕掛けにも小型のカメが!その場所には3つの仕掛けを投入しましたが2つにカミツキガメがかかっていました。餌は全てイワシです。


溜池の反対側に仕掛けたものも確認します。いずれの仕掛けもそのまま残っていたことはほぼなく、餌だけ無くなっていたり針ごとなくなっていたりしました。自分はブルーギル、ザリガニ等を餌にしていましたがカメは食いにきたみたいでした、



とは言え一つの仕掛けはカミツキガメの抵抗を持ちこたえてくれ確保することができました。糸はPE8号、餌は死んで臭いを放つザリガニでした。


8時前で既に3匹確保しこの日は10匹以上捕獲できるだろうと期待に胸を膨らませていました。ここで我々は重大な作戦ミスを犯す…一度カメがかかった場所には多くのカメがいるだろうから、そこに仕掛けを集中すれば労せずして大量のカメを捕獲できるのではないかと考えました。餌や針が無くなってるようにカメが明らかに仕掛けにかかった場所から仕掛けを引き上げてしまいました。そして最初にカミツキガメを捕獲した地点付近に全ての仕掛けを投入しました。


待ってる間カミツキガメを捌きます。カミツキガメは首を切られ血を抜かれても手足を動かし続け抵抗しました。分かりにくいですが、下記画像のように鉈を前足で防いできました(詳しくは動画をご覧ください!)

その後朝まで粘りましたが仕掛けにかかったのはお馴染みのコイツだけ…

カミツキガメは一度捕れた場所では捕れないことがわかりました。カミツキガメは岸際に巣穴を作る習性があるようで罠を仕掛けた場所に巣穴があるとかかり無ければかからないということなのだと思われます。仕掛けの餌や針が無くなっていた場合はカメがそこにいることを示しているので、そこに再度罠を仕掛けるべきでした。

以下簡潔な必勝法になります。
印旛沼付近の溜池を探す(捕獲実績があれば尚良し)
餌は臭いの強い魚類
糸はPE8号以上
一度カメがかかった場所には仕掛けを設置しない


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