【ザリガニでフカセ釣り】三浦半島の久里浜・アシカ島でメジナと乗っ込みチヌを狙うが海況は最悪で…


 ここ最近は渡りたい日に暴風ばかりという状況で、コマセ釣りが終了するGW前だというのに中々アシカ島に渡ることができなかった。ある日、日課の海天気チェックをすると、休みの日と風が穏やかな日が被っているのを発見。


ここは近くに釣具屋がないので、電車釣行単独派としてはオキアミ入手が難しい。さりとて事前に買うのも面倒くさいし、都心の釣具屋でオキアミはやや割高。そのためザリメインでやることにした。その日まで、必死でザリガニ集めをする日々。


始発で京急久里浜に行くというギリギリのタイムスケジュール。25分過ぎくらいに船着き場に着いたら、もう船が出かかっており、一旦バックしてこちらを乗せてくれた。船に乗るのは、自分入れて6人と平日なので少なめ。小さい島には渡れないということで、全員大きい方の笠島上陸だと場所取りが激しくなりそう。


当日の潮は帰りまでずっと下げと釣りやすい。上げだと本流を100mも流す釣りしかできず、目が悪い当方にはきつい。


凪で水面は穏やか。ただ色が緑色で心配になった。ここで緑色の潮をみたことがない。いわゆる菜っ葉潮なのだろうか。ちぎれた海藻が漂っているのも見た。2日前の土曜日は各地で嵐のような天気だったので、それで海もかき回されたのかもしれない。


笠島に上陸したのは、結局自分入れて4人。残りは東電堤防に向かうようだ。階段上テラスに入りたかったがこちらは上陸早々に押さえられた。東の先端に入ってみた。


(ザリガニ刺し餌をつけたとこ)


コマセ

ザリミンチ 2kg

おから  2.5kg

使用済ぬか床 少々


刺し餌

 ザリガニのむき身(塩漬け・砂糖漬け両方用意)


前回はザリの尻尾をつけ餌と同じサイズにカットして混ぜていたが、手間がかかるので今回は多少粒が残る程度にまとめてミキサーにかけた。


コマセを混ぜ混ぜしていると事件発生。マゼラーにしていたスコップの柄が折れた。しかたなく、折れたスコップを掴んで混ぜ、手が痛くなった。


仕掛けはBウキにB玉一つの半遊動仕掛けで、タナは竿1本分から。ハリスはカーボナイロン1ヒロくらい。コマセを混ぜて投げるが浮いてくる魚はいない。アシカ島で餌が取られないのは、初めての経験。本流を流したり、ヨレで止めたりするが餌は残る。少し齧られたような感じもあるが丸ごと取られない。


際際を流すとようやくウキにあたり。もう一度流すとヒット。ベラだった。このあたりから、右手のチャカ場に入ったオヤジの快進撃が始まる。手始めに釣ったのはクロダイ。その後も数十分おきに竿を曲げていた。ほぼクロダイでたまにメジナという感じ。まあまあ遠投していた。ササノハベラを釣っているのも見かけた。やはり底狙いか。


その後、釣り座を移動。先行者がどいたことで、小さい島との間の川に面するポイントに入った。正面や小さい方の島向きなどに流すが反応は得られない。その間に当初の釣座は左のチャカ場に入ったオヤジに占拠されたので、入れ替えでチャカ場に入った。微妙な釣り座で、正面にはいい潮が入らず、本流を流そうとすると、左とバッティングする。オヤジと交互に流していくが、二人とも釣れない。


川沿いの釣り座に戻ったオヤジがついに竿を曲げた。なにが"ついに"ということだが、例の連発オヤジ以外、ここまで誰も竿を曲げていなかったのである。相変わらず当方は暇なので、激闘を眺めていた。竿のためで魚の引きをいなしつつも、すぐにはタモ入れ態勢に入らず戦いは若干長引いていた。ついぞ何をかけたのかは分からなかった。

(手前に見えるオヤジはチヌ連発…)

こちらはチャカ場の手前に仕掛けを落とし遊んでいたが、いきなり糸が吸い込まれていった。合わせるとまあまあ引く。上がってきたのはキュウセンベラだった。後はヒガンフグ的な大きめのフグが釣れた。


この日は正午あたりから南風が強くなる予報。下げ潮の釣りは南向きになるので、この風向きはきつい・・・。その通りに10時半くらいから段々と風が強くなってきた。風のせいか仕掛けが入っていかないので、Bの重りを足した。


タナを7m~竿2本分くらいにするなどしたが、下げの本流側で何も反応がない。さらに風表で辛いので、ふと潮裏の久里浜側を見てみる。岸際にウミタナゴらしき赤い小魚の大群と沖の方に大量のグレがいた。以前、下田横根でも見たことがある光景だ。その時同様、いくらコマセを投げても反応しない。小魚すらコマセには反応する様子はなかった。


渡船屋の迎えの直前、右隣手にいた人が今日初めて竿を曲げた。こちらと同じく、久里浜側の本流を攻めていたところだった。その後根掛かり外しらしき動作をし、こちらにウキが流されてきた。本人曰く恐らくグレで根に入られたらしい。本流を狙えば湧きグレも釣れるということか。


11時過ぎに船が迎えに来て、全員急いで荷物をまとめ船に乗り込んだ。東電堤防組に話を聞いたら、クサフグだらけで散々の結果だったようだ。去年1月末に初めて渡って以来、通算4回目の凸となった。もうちょっと流す釣りを勉強してからまた来るか…。


今回は手間を厭いザリガニの尻尾もまるごとミンチにしたが、同調という面では微妙な気もした。ミキサーにかけると切断面がきれいにならないので、どうしても潮の抵抗をうけやすくなる。となると刺し餌が素早く沈むのに対し、ずっと餌取の層に残ることになる。やはり、一定数はちゃんと包丁でカットしたむき身をコマセに混ぜたいと思った。


外来種フカセ釣りの研究はまだまだ続く…

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