長野・梓川ってブラウントラウトしか釣れないの?

 


いい加減ブラウントラウトを釣りたい。この前、ブラウンの里こと秋田・横手川に行ってきたが、ブラウン狙いとしては厳しい結果になった。


各地で禁漁期が迫る中、何とかブラウンを釣りたいと、去年、実績のあった長野・松本の梓川に行くことにした。やはり、個人的な実績があるのがデカいが、近くて釣果報告が多いのも決め手になった。


(去年はいきなり50アップゲット)

この間の失敗でブラウンへの理解が深まったことで、今回は去年の梓橋付近のような下流域ではなく、中上流を目指すことに。去年から今年の初遠征前までは、適水温がいつも釣ってるバスに比べて死ぬほど低いことすら知らないありさまであった。


バスと比べ、ブラウンの魚影は中流より上流、本流より支流という法則があることを知ったので、当初は上高地あたりまで行こうと考えたが、周年禁漁区と知りポイントを探しなおした。松本電鉄の終点、新島々駅から上流の島々地区が実績、アクセスの良さを勘案し良いと思った。新島々駅付近から竜沢温泉の雑炊橋あたりが今回の釣査区間だ。


場所が決まれば早く行きたいが、電車釣行派の悲哀で時刻表に左右される。特急あずさを使いたいが始発が遅め。新幹線を使い長野駅経由で行けばやや早く到着できるが、乗り換えの多さからパス。劇的に早くなるわけでもないのに、手間は変わらず運賃マシマシは頂けない。


仕方なく鈍行でいくことになった。大月から甲府まで身を投げ出して寝ることができたが、甲府から松本までは乗客が多くあまり寝られなかった。

(駅前にはバスがずらっと並んでいる)

そんなこんなで新島々駅に到着。上高地を目指す客が多いせいかバスの本数が多い。当初は道中のポイントも見つつ、竜沢温泉あたりまで行こうと考えたが、ちょうどバスが待っていたことで迷わず乗り込む。上高地線もそうだが、アルピコ交通の乗り物はWi-Fi完備で本当に素晴らしい。


雑炊橋付近のバス停はないということで、その手前の「発電所前」で下車。川筋を眺めながら上流へ歩く。


「発電所前」から雑炊橋は1㎞程度。ハイキング気分で歩いていたらすぐ着いた。前情報では「初心者におススメしない」とかなんとかあったが、河原へ出られる道がちゃんと整備されエントリーはしやすい。


とりあえず、左手にある淵にミミズを投げる。見える範囲には小魚含め魚影はほぼない。例外はメダカより小さな稚魚の群れ。ただ、本流の流れも効いており、淵の奥には魚はいそう。


しかし、反応はない。数投して見切りをつけ、本流の淵を攻めてみた。すると、ツンツンという魚信。ちょっと待って、アワセをくれると強めの引き。これは奴に違いない…。


今回は小物の数釣りを想定していたが、開始数分で食いごろサイズが釣れてしまった。同じ淵を攻めると、またしてもヒット

(麻生を彷彿とさせる曲がった口)

いきなりの良型50アップ。口が鮭のように曲がり始めた凛々しい個体だ。


餌釣りでのブラウンの魚信が意外にも小魚チックであるとわかった。ちょんちょんと小さなあたりが道糸に伝わり、気づいたときには飲まれているといった具合だ。スモールのゴンッていうような強いあたりはない。


これまで、去年に1匹しか釣れていなかった、しかもやや激流の釣りで勝手にかかっていたという感じなので魚信をよく知らなかった。今回流れの緩いとこでかけて初めて、どういうものか感覚が得られた。


その後は反応がなくなり、すこしずつ上流に向けて進む。黒川との合流点は浅くて魚はいなさそう。深みがある合流点の少し上から流すともぞもぞ…。


食いごろサイズが釣れた。この河川敷からはこれ以上上流に行けないので、一旦道に出た。雑炊橋の上流側の淵を撃っていく。


すべての淵を丁寧に撃っていくが全く反応がない。流れもしっかり効いているはずなんだが…。スモールマウスバスの切り身も投入。こちらも反応なし。


淵の上流は激浅かつ変化も少なく期待はできない。水中にはやたら藻が生えていてコンディションもよくなさそう。そして、小魚が全然見えない。


雑炊橋のポイントに見切りをつけ離脱。今度は島々谷川を目指す。途中、川沿いの食堂ごあんで昼食をとろうとしたが、タッチの差で終了していた。


最初の堰堤に到着。川沿いが護岸されており、しかもかなりの高低差があり下りるのは困難だ。橋を渡って山肌伝いに下りることはできそうだがやめておいた。



次の堰堤に到着。こちらは、ロープなども張ってあり、釣りポイントのようだ。先ほどと同じく、小魚など魚影がまったくない。滝つぼに投げ込むが反応はない。他にも深瀬になっているとこなどを攻めるが、根掛かりのほかは異状なし。

さらに上流を目指し歩くと、柵に阻まれる。

熊を人里にいれないための柵でその中には入れるようだ。堰堤ポイントの上にも柵が張られているが、出入り口はあった。先ほどの場所も微妙だったし、期待薄かなと梓川へ戻ることに。

次は波田230号線の橋下だ。これまで淵と浅瀬が織りなす川相から、一気に本流の観を呈するようになる。竜沢温泉の客の車の往来が多い。


橋を渡ると、左手にエントリーポイントを発見。人が通ったあとはあるものの、普通の山の斜面で大分険しい。とりあえず、竜島発電所の吐きだしと本流がぶつかるところを狙ってみる。

全くなしのつぶてなので、エントリーポイント付近に戻る。実は、その周辺が深くなり流れもあまりないことに気づく。何投かしていると、スモールみたいな引きが襲う。



大きくはないが食べごろサイズ。その後、20㌢くらいのも釣れた。こちらは塩漬けにし海釣りの餌にしよう。

その後も少し釣り座を変え、深くなっているところを探すが反応は得られなかった。もういるとこがよくわからん…。

釣り場から出ると、橋の近くに側溝を発見。実はこの日、落ち葉が溜まっているとこを見つけては掘り返していたのだが、全くミミズが得られなかった。ここならさすがにいるだろうと、落ち葉をどかすと太くて長いのを数匹ゲットした。


ここでもう午後4時半。次が最後のポイントになるだろう。となれば、新島々駅近くの用水路か? いやあそこは本流にも堰がという有力ポイントがある。

とりあえず、近くのバス停からバスに乗り新島々駅へ戻る。上高地へ行く観光客が多いおかけで、山間の場所としてあり得ないほどバスの往来が多いのが助かる。

駅から数分せずに用水路に到着。用水路というより都市河川である。



ここはかの有名釣りYoutuber、渥美某が釣りをしていた場所の一つである。すぐにでも竿を出したくなったが、本流の堰を見てからにした。

堰はこのすぐ先にある。滝という感じではなく、小さな瀬ができているだけだ。浅いが投げてみた。すると、2,3投目で先ほど同様の小物が釣れた。



その後も、その周辺を流すがあたりはない。いきなり目の前にスズメバチが飛んできて、釣りを中断。

ハチがどっかにいったタイミングで釣り具などを回収し、堰伝いに対岸へ行ってみた。こちらからのほうがやや深くなっているところをせめやすい。

魚信は得られず、暗くなってきたので納竿とした。


連発もしたがつ抜けには及ばなかった。なんというか、バスみたいに同じ場所で何匹も釣れないと感じ。縄張りの支配力?のようなものが他魚より強く、他の個体を寄せ付けないのだろうか。

トラウトに共通する生態も影響しているのかもしれない。とりあえず、バス以上にランガンが重要ということはわかった。

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