東伊豆・八幡野のマサキでするする釣り訓練 釣行は散々も…ジビエ料理店でHP超回復

するするスルルー釣りの餌に外来魚を活用したらどうかと考えている。実際に試すために今年夏は豆バスを蓄えてきた。暑さも落ち着いた10月に試したいと前から思っているのだが、今度は天気が落ち着かない。10月は台風シーズンなので仕方ないと言えばそれまでだが、なぜこうも釣行日を直撃するのか。


せっかくなので潮通しが良く、青物・ハマフエフキなどが釣れる沖磯でやりたい。しかし今回は、台風翌日の強風&うねり予報で神子元島に渡す船は軒並み欠航、横根に渡す船も前日夜にならないとわからないという。下田まで行って沖磯に渡れませんでしたじゃあまりにやるせないので、地磯で訓練釣行をすることにした。


幸い、よく行く東伊豆には青物が接岸する地磯がある。保険のハタ類といった根魚はどこでも釣れる。


10月はアオリイカシーズンでもある。そこで、前半はするする釣りの訓練や底物釣りをやり、午後はフカセ&イカ釣りをすることにした。


するする用釣り

 バスの切り身2.5kgほど

 ザリガニ 50匹


今回はあくまで訓練なので、貴重な豆バスを大量に消費するのはもったいない。そこで7月に都幾川で大量駆除したバスの切り身を引っ張り出した。切り身にした時点ですでに腐りかけていたので早く処分したい。


しかし、この日は到着前からやらかしてしまう。熱海にて東海道線車内の網棚に竿入れを置いて下車してしまったのだ。伊豆多賀で気づいて急いで降りるが、上りの電車はなかなか来ない。やっと来たキンメ列車は満員御礼。まあ二駅なので耐えられるレヴェルではある。


熱海で駅員に事情を説明。沼津行きだったので、沼津駅で回収されてると思ったが甘かった。沼津ではグリーン車くらいしかチェックしないらしい。そのまま小金井へ…。そうなるとJR東の管轄になるので、遺失物取扱所の連絡先をもらい後にする。


意気消沈し釣りをする気も起きなかったが、予備の投げ竿があるので、それでできることやることに。


伊豆高原駅を経て、八幡野はマサキに到着。噂に聞いていたがやはり凄い。平日にもかかわらずどの釣座にも先行者がいるのだ。


空いてるとこに無理やり入り、石物狙いでザリガニを落とす。リーダーはそのまま巻いてたフロロ2.5号で針はチヌ針5号と伊勢尼8号。


そして、いきなり道糸があご根にひっかかる。竿を煽っていたら、根元からポキっ。買ってから日が浅い上、全然負荷を与えていなかったのに…。泣き面に蜂の意味を痛いほど痛感した。


幸いにも、振り出し竿ゆえ折れたところを無理やり差し込むことで、かろうじて竿として機能した。


あご根が出ていない釣座で底物狙いを再開。ここで激しいナブラに遭遇する。やはり青物の回遊があるのかと、この後のするする釣りに期待が高まる。


あたりは多いがとにかく餌ばかりとられ、本あたりがない。


昼が近づくと先行者が帰りだした。もう少し低く、足場がよいとこに移動。


ここは先程のようなコツコツといったあたりはあまりないが、いきなり餌を取られたり、糸を切られたりした。


イナダサイズの青物の群れが出現。小魚がナブラを起こしていた。


根魚狙いでブラウントラウトの切り身も投げてみる。こちらも突っつかれるようなあたりが連発するが、大きなあたりはこない。暫くぶっこんでるとボロボロになっていた。


その後、潮止まりになり昼寝。起きたら3時前になっていた。このあたりからまた潮が動き出す。小魚を追うイナダサイズの青物らしき魚の群れが見えた。


何度か、大きなあたりや根がかりでもなく切られた。糸が2号と細すぎるのがいけないのかよくわからない。


フロロ5号にかえると切られなくはなったが、餌はまるごとなくなっていたりする。


このままだとするする害魚の訓練ができなくなるので、底物には一旦見切りをつけウキ釣り仕掛けをセット。


塩で〆たブラウントラウトを半分にしたやつを投げてみる。そして、半日太陽に晒し、さらに臭いを増したスモールの切り身を撒き餌として投げる。


小魚らしき小さな反応はウキに出るが勢いよく沈み込まない。その間もナブラが発生するが、当方の餌には食いついてくれず…。


その後、塩で〆たブラウントラウトの切り身を投げるとウキに反応は出ないが無くなっていた。さらに、ネンブツダイの塩漬けを投げると、頭だけになった。


仕掛けはちゃんと馴染んでいたようだったが、根魚などは釣れない…駐車場の真裏にある有名磯だし乱獲され尽くしたか。


最後、ザリガニをぶっこんでみるが、またしても餌を取られ終わる。その後、片付けの間、一応ぶっこむと竿が動くほどのあたり!!


と思ったら隣のカゴ釣りおぢとお祭りしただけだった…外すついでに情報を聞き出す。迷惑かけたのに色々教えてくれるいい御仁だった。


やはりと言うか、マサキはあんま釣れないとこらしい。こちらと同じく東伊豆では、城ヶ崎海岸エリアのほうがよく行くようだ。


そしてなんと、12月でも地磯からアオリイカが釣れるらしい。しかも、死に餌にバンバン食ってくると言っていた。10月はまだまだ普通のポイントでバスが釣れるため、そちらを優先しイカは諦め気味だったがまだ希望はあるようだ。そして、やはり当地は夜がいいらしい。


真っ暗闇のなか、マサキを後にする。この磯はゴツゴツしてて、足元が見えない闇夜はマジで危ない。


    ◇◇◇


そして、損失続きでこのままでは帰れない。もう納竿した手前、ご当地グルメとなるたろう。


八幡野港のすぐそばにあるジビエ料理ビストロにはいる。ここは有名店で修行した若きシェフが、自ら銃をとり仕留めた獣肉の料理を振る舞うという面白そうな店だ。


公式サイトを確認した感じだとカレーしかメニューがないように見えたが、店頭のメニュー表を見るとボトフなど色々あるようだ。ちょうど前日、洋風カレーを食べたばかりなので、カレー以外のものを食べられるのはありがたい。


メインを鹿肉ボトフにするか赤ワイン煮込みにするかで迷ったが、いろいろサイドメニューがあるのでそれ+前者とすることにした。


とりあえずアヒージョを頼む。少し待ち出てきたのは、アヒージョらしからぬ一品…


いや、アヒージョというよりかはもっと立派なアミューズないしアペタイザーなのだ。安物イタリア料理のように、オリーブオイルに適当な具材が入ったもので小腹を満たそうという浅はかな試みは崩れた。これは本気で向き合わねばなるまい…。


そこら辺のアヒージョといえばニンニクとエビの香りがついた油をバケットで楽しむものだがら、こちらの油はもはやソースと化してる。聞きそびれたが干し野菜のようなものが入っており、これがいい味を出している。


間髪いれず、ポトフが配膳される。こちらも日本人のイメージするポトフというより、煮込みっぽい感じ。何となく淡白そうなものを想像してたので、予想を裏切る一品に舌鼓。


ジビエ肉というと固いイメージだが、ホロホロになるまで似てある。そして、先ほど同様の野菜に、ソーセージのロールキャベツまである。鹿肉のエキスを吸った大根が特にいい味を出していた。


一見、量はなさそうなに、食べ進めていくと肉が出てくる。骨を目立たせる盛り付けのため、骨の存在感に隠れて少ないように見えていたのだ。


かなり、腹をすかせてきたはずなのに、フォークの進みが遅くなる。アヒージョからしてかなり内容があり、一人で楽しむには多すぎたのかもしれない。


何とか完食。絶対量でいうとそれほど多いワケではないのに、凄まじい食べごたえだ。


若いシカの角を鹿茸というらしい。薬用成分が豊富だといい、そのリキュールは古代中国以来の本物の薬だという。急激な気温の変化でやや風邪気味の当方は是非飲みたかったが、帰りの電車の関係で時間がなく見送った。たった一杯だが味わう余裕がない時に無理して飲みたくはない。


会計時に店主と軽く雑談。なんでも、マサキ死人が出まくっているそうだ。やっぱ絶壁系の磯は危険だ。


なんか最悪の失態で1日が始まったのに、帰りの伊豆高原駅に着いた時にはまるで全てが目論見通りにが運び、爆釣した時のような満足感があった。


マサキは釣れないらしいし人多いならもうあんま行きたくないけど、この店はまた行きたいな…。大灘行くか〜こちらも常時満員御礼らしいけど。

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