葉山沖の一級磯でフカセ釣りもエサ取り地獄


 思うように寒グレが釣れないなか、今季も早1月後半に差しかった。こうしたなかのある休みの日、久々に葉山の一級沖磯、割島を予約できた。今回は寒グレを釣りたいと言っていた釣り仲間の配信者、小島グランプリさんを誘ってみた。フカセ釣り初心者が入門者を世話することになる。


渡船屋につくと木っ端グレが湧いてるとの情報を聞く。木っ端でもグレはグレ。もしその通りなら、グレ釣り初体験の人にはありがたい状況だ。そんな今回の潮回りは下記の通り。



潮回りに合わせ、午前は緩く、午後は激しくという感じで挑む。


今回、こちらはいつもの外来魚コマセを使い、小島GPさんはオキアミを使ったヌカパンコマセを使った。こちらのレシピは以下の通り。


おから 2.1kg

外来魚ミンチ 1.5~2kg

熟成酒粕 0.5kg

米ぬか 0.8kg


刺し餌はこちらがザリガニで、小島GPさんがオキアミ。酒粕、おからと小麦粉で作った練り餌も用意したが、まとまりが悪く一度使ったきりに終わった。


釣法はいつもの0ウキの沈め釣り。針は5号から。上陸すると予報と違い北風が強い。実績ある江ノ島向きの釣座で竿を出すも、風に糸が煽られ思うように馴染ませられない。


餌は一投目からとられ、何度か打ち返して釣れたのはお仙ことスズメダイ。この磯で定番のエサ取りで、1匹釣れると100匹はいるためかなり厄介だ。足元にコマセを撒くと海が茶色に染まるほど湧いてくる。


その後、追い風となるテゴ島向きで竿を出すもやはりお仙地獄。少し違う引きと思ったら今度はウミタナゴが上がってきた。フグが湧いていないことだけが幸いである。


風表となる葉山向きで竿を出してみる。こちらもやはりお仙地獄で、手前を流そうが、遠投しようが即餌を取られる。平島に乗ったフカセ師たちが竿を曲げる様子はない。


潮止まりが近づくと一旦小休止し、いつもの漁をした。磯際にコマセをばら撒き浮いてくるハコフグを掬う。基本的に無毒のこのフグは肝を食べることができる。グレが釣れなくても、これだけは安定してお持ち帰りできるので重宝している。


最初はこちらの影を見て、深場で餌を啄んでいたが、繰り返し打たれるコマセに徐々に我慢できなくなってのか浮いてきた。首尾よく3匹掬い納網とした。


その様子を見た小島GPさんもフグ掬いに挑戦した。警戒したハコフグは底に落ちてしまい、残念ながら初掬果はなし。


潮止まりは、テゴ島向き釣座で竿を出したり、うたた寝したりで時間を潰した。普通に釣りをしてもお仙しか釣れないので、海苔餌を試してみた。すると何度かウキがしもり、しっかり針にかけた海苔がなくなる場面もあった。そのまま続けていたらいずれグレを手にできたかもしれないが、忍耐は続かなかった。


少し昼寝をし目覚めたらお迎えが迫る午後1時。最後は実績の江ノ島向きで竿を出した。一度だけ重いのがかかった後、糸が切れるということがあった。根掛かりかもしれず真相は不明。良型オナガが掛かったと信じたい。


コマセがかなり余ったので、森戸川河口で夕方まで竿を出すことにした。クロダイに期待するも、現場はスケスケ激浅でとても期待できず戦意喪失。


海中が丸見えで仕掛けの挙動や魚の反応が確認できると練習には最高の環境で、小島GPさんがウキフカセ練習を始めた。こちらはそのフカセ釣り練習の補佐に徹することにした。


ハコフグ、木っ端オナガが見える。オナガはテトラから出たり入ったりと、住処にしているようだった。スレてるのか針には掛かってくれない。最後、テトラ際に見えた中型のタカノハダイを狙ってみたが、これも掛かってはくれず納竿とした。


絶大な信頼を寄せる実績ポイントだけにメジナボウズはかなりこたえた。が、小島GPさんは初のウキフカセ釣りをそれなりに楽しんでくれたようで、それがせめてもの救いだった。

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