とある平日休み、折からの低気圧通過により各地で南西の暴風が吹き荒れていた。ほとんどの磯には立つこともできない。さらに前日の大雨で川も濁っており、川釣りも難しい。
いずれの釣りも難しいなか、スモールマウスバスのミンチの処理に迫られていた。当方は駆除したスモールを海釣りで使うためミンチにしている。釣った時点ではまだ気温が低くずっと野外に放置していたのだが、急に気温が上がったことでウジが湧いてしまったのだ。そして凄まじい臭気を放っている。さりとて苦労して釣って処理した代物ゆえ、生ごみにするのも惜しい。ということでコマセを使う釣りをしなければならなかった。
そこでまだ行ったことのない江ノ島の湘南大堤防に行ってみた。白い灯台が立つ堤防が南風を受け止めてくれるので、その裏では釣りになるだろうとの算段だ。本命はチヌとした。
現地に到着するとすさまじい風。表磯はどこも白波を被り、誰もいない。湘南大堤防も当然、南向きの高い釣り座で竿を出している人はいない。風裏となるその裏、湘南向きの釣り座には数人の先行者がいた。
かなり墨跡が多い。都内近郊で貴重なアオリイカ釣り場としての噂は本当のようだ。もう少し暖かくなったら、夜に小魚でも泳がせてみようか。
超絶寝坊したせいで午後4時過ぎ到着の超絶重役出勤。すぐにコマセ作りにとりかかる。
スモールミンチを封印するとウジがぼろぼろと落ちてきた。そして頭がおかしくなりそうなほどの腐敗臭が襲ってくる。腐乱死体が放置された現場はこのような感じなんだろう。しかし、頭に釣り針が刺さっているとこのウジすら餌として使えるかも…とポジティブに考えてします。
スモールミンチは1.5kgほどだと思う。これに生おから1kgほどと牡蠣殻などを加えて仕上げた。遠投はしないので米ぬかは入れない。塩水に浸ってもウジは活発に這いずり回っている。生命の神秘。
おからの元々の水分も相まってひしゃく離れはよい。ミンチコマセはとにかくひしゃく離れが悪いのが課題だが、水分を控えなければそうでもない。
刺し餌はザリガニむき身、加工オキアミ、スモールからすみだ。
前日の大雨で潮はやや濁っている。コマセをぶちまけても何も浮いてこない。エサも取られない。先端でも竿を出してみるも、仕掛けが流されるだけで何の反応もない。そして風が西寄りになってきて、堤防を回避。ビュービュー吹いて竿も仕掛けも煽られる。
荒れ気味の時は湾内のほうが良いかもと、夕方に南緑地のすぐ横の釣り座に移動した。ここでもコマセに餌取は浮いてこない。微小な小魚は見えた。ただ、餌は取られるようになった。
足元狙いと沖向きのフカセの二刀流で挑む。エサは結構取られるもアタリが全くない。午後6時半ごろになると、足元で餌が丸ごと取られるようになった。それでも針がかりの気配はないので40分ごろには納竿した。
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